Pick up ピックアップ

carousel
インタビュー

12.12 2023

1打目いきなり「ナイスショット」。歌手・chayさんが語る、初ラウンドで感じた「ゴルフの魅力」と「奥深さ」

Writer:
golmicio編集部

ゴルフ好きのご家族に囲まれた影響で、ゴルフが身近な存在だったというシンガーソングライターのchayさん。ゴルフは「単なるスポーツ」ではなく、「仕事や成長にも通じる部分がある」と言います。一方で、「やればやるほどゴルフがわからなくなる」というゴルフの奥深さも感じているそうです。

ゴルフを始めてみたいけど、なかなかあと一歩が踏み出せない

と感じているゴルフ初心者の方に、chayさんが伝えたいメッセージとは?

ゴルミーチョ編集部が聞きました。

ゴルフ初心者にとって、最も乗り越えるハードルが高いかもしれない「ラウンドデビュー」。このインタビューシリーズでは、各ジャンルで活躍するゴルフ好きの著名人が自身のゴルフデビューを振り返り、「まだゴルフ場でゴルフをしたことがない」という方に向けて、ラウンドの魅力を語ります

chay

シンガーソングライター・モデル。1990年10月生まれ。小学生の頃からピアノで曲を作り、大学に入学すると同時にギターを始めて路上ライブなどの活動をする。2012年10月、CDデビュー。2015年2月にフジテレビ系月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」の主題歌シングル「あなたに恋をしてみました」をリリース。2023年10月に10周年全国ツアーを完走。12月にはクリスマスライブもひかえている。

大学生のときに行った「打ちっぱなし」がきっかけ

インタビューに答えるchayさん=東京都内、写真はいずれも植原みさと撮影

―― chayさんがゴルフと接点を持ったのはいつごろですか?

家族と親戚がゴルフが好きで、物心ついた時からゴルフクラブが家にある環境でした。今年92歳になる祖母がいて、今でも一緒にゴルフをするんです。

祖母だけではなく、両親と二人の姉、みんなゴルフが大好きで、私にとっては身近なスポーツでした。




―― 実際にゴルフクラブを握って、初めてゴルフをプレーした記憶は?

大学2年生のときですね。

友人と一緒に行った「スポッチャ」(スポーツなどが楽しめるアミューズメント施設)でゴルフの「打ちっぱなし」をしたのが初めての思い出です。

そのとき一緒に行った友人がゴルフがとても上手な子で、「試しにやってみなよ」と言われてやったみたものの、もちろん当たらなくて(笑)

そのときすぐにゴルフにハマることはなかったんですが、大学4年生のときに祖母とハーフラウンドに一緒に行きましたね。


―― 初めてのゴルフ場はどちらに行かれたんでしょうか?

「千葉カントリークラブ」だったと思います。

かなり緊張していたのに、1打目のドライバーがとてもよく飛んだのを覚えています(笑)

今振り返っても、「あのときのショットが一番良かった」と思えるくらい、コースの真ん中をきれいに飛んでいきました。

当時は、何にも考えず力任せで…。おそらくフォームもめちゃくちゃだったと思います。

でも当時はドライバーがとにかく得意だと思っていて。自分でも「才能があるかも?」と思っていました…!

ただ、その後ゴルフに関する知識が色々と身につくと、「当時はどんな風に振ってたんだろう」と思うぐらい、うまく力が入らなくなってしまって…ゴルフってつくづく難しいスポーツだなって思っています。

スコアを気にせず、のびのび楽しめた初ラウンド

―― ゴルフ初心者、特に女性にとって、「初ラウンドのハードルを高く感じる」という方が多いと聞きます。

そうですね。私の場合、ゴルフに詳しい祖母や友人と一緒に回ることができたので、楽しくゴルフに触れることができました。入り方が良かったのかもしれないです。

純粋に楽しくまわれたので、当時はあまり数字も気にしませんでした。無知な部分があったからこそ、のびのびと楽しめたのかもしれないですね。もちろん今も、魅力的なスポーツとして楽しんでいます。

―― ゴルフのマナーなどはどう覚えましたか?

夫が大学でゴルフ部だったので、夫にたくさん教わりました。ゴルフの厳しさを含めてさまざまなことを教えてくれたのでとても勉強になりました。

大学4年生ぐらいのとき、今は夫になった彼も含めてグループでゴルフに行きました。そのときに知らないことがあれば、遠慮なくたくさん聞き倒しましたね(笑)

今でも仕事の関係でゴルフコンペなどに参加するときに「あのとき聞いといてよかったな〜」と思うことがたくさんあります。


―― 例えばどういうアドバイスがあったんでしょうか?

「下手なときはとにかく走る!」って言われていたのでとにかく走りましたし、ショット前の素振りも1回か2回までって言われたことは覚えています。

服装のマナーも含めていろいろと細かいことを教えてもらいましたね。

「ナイスショットを打てたときの達成感」がたまらない

―― chayさんが感じる「ゴルフの魅力」は?

私が感じている魅力は大きく2つあるかなと思っています。

1つ目は、「世代を超えて楽しめるスポーツ」という点ですね。

92歳の祖母と、その孫が一緒に楽しめるスポーツは他にないと思うんです。

体をたくさん使うスポーツの中でも、祖父母の世代から、親、孫までみんなが一緒に楽しめるスポーツという点が素晴らしいなと感じています。

2つ目は、「贅沢なスポーツ」という点です。

あれだけ広い土地を使って、あんなに小さいボールを、同じ小さな穴に入れることを目指すスポーツは他にないと思うんです。

芝生を歩く機会というのも、都内に住んでいるとあんまりないので、自然豊かな場所で気持ちよく芝生を踏みしめながら楽しめるスポーツというのも魅力ですよね。


―― ゴルフ場を訪れて「楽しい」と感じる瞬間はどんなときでしょうか?

良い当たりのショットを打てた瞬間ですね。あの感覚、爽快感がなんともたまらないな、と思います。

もともとスポーツが大好きで、体育も得意なほうだったんですけど、ゴルフは唯一「難しい」と感じて、なかなか報われないスポーツだなと思っています。

そういった難しいと感じるスポーツだからこそ、うまく打てたときの達成感や喜び、快感みたいなものを他の球技よりも感じられるのかもしれません。

良いショットが打てるのはなかなかない機会なので、ナイスショットが出たときは噛み締めながら楽しんでます。


―― ゴルフはどなたかに教わった経験はありますか?

夫がゴルフ部だったので、最初の基礎含めずっと夫に教えてもらっていました。

スポーツジムにあるゴルフレッスンにも通ってたこともあって、最近もまた通おうかなと思ってます。

ただ、レッスンも色々な方から教わると、本来の自分のスイングがよく分からなくなって、クラブの持ち方すらよくわからなくなった時期もあります。

あまりにレッスンの成果が報われなさ過ぎて、ジムのレッスン中「なんでだろう」っていう悔しさから、1人でトイレで泣いたりしたこともありました(笑)

でも最近はあまり数字を気にしないように、贅沢ですが芝生の自然を楽しみながら、お散歩感覚のような楽しい気持ちでやる日を作るようにしています。

楽器もそうなんですけど、まずは楽しんでやることが一番だなと思いますね。

ゴルフを挫折しそうになったら、初心を思い出して

―― ゴルフをやったことはあるけど、上達できずに挫折してしまった方もいらっしゃるかと思います。そういう方に伝えたいことはありますか?

初心に戻ることがすごい大事だなと思います。

今はいろんな情報があるので、逆に情報に囚われて惑わされてしまうこともあると思うんです。

なので、シンプルに最初に始めたときの「楽しい」という気持ちを思い出してほしいと思いますね。

始めたときの楽しい気持ち、ワクワクする気持ちを思い出しながら、また新たな気持ちでスタートしたら楽しめるんじゃないかなって。

―― chayさんもゴルフに対する熱が上がったり、下がったりされることはありますか?

上手くいっているときの喜びはやっぱりゴルフ楽しい!っていう熱に変わりますね。

ショットが上手く打てたり、やったことがちゃんと反映されたりしているとき。練習で習ったことを実践して、「ちゃんと上達してる」っていう実感を得られたときはゴルフ熱が上がるんですけど、上手くいかなくなるとあきらめたくなりますよね。

ネガティブな状態にあったり、ネガティブなアドバイスを全部真に受けると、どんどんやる気はなくなってしまうと思うので、うまく自分で取捨選択するのがいいと思います。

もちろんネガティブなアドバイスでも大事なときもありますけど、あまり気にしすぎるとどんどん楽しくなくなるのでほどほどがいいですね。

やってみると楽しいゴルフ。人生経験も豊かに

―― お気に入りのグッズやゴルフブランドなどはありますか?

ゴルフマーカーがすごく好きで、可愛いものやキラキラした遊び心のあるやつを結構持っています。

ブランドはそんなに気にしてないんですけど、ARCHIVIO(アルチビオ)はすごく可愛いですね。ただ、可愛いのはいっぱいあるので、そこまでブランドは気にせず実際に見てみて、気に入ったものを買っています。

ゴルフショップに行って買うこともありますし、ネットでも探しますね。

あとハワイに「コオリナ」というゴルフ場があって、そこのグッズがとても可愛くて爆買いをしちゃいました(笑)

―― ゴルフをやりたいなと思っているけど、あと一歩踏み出せないというゴルフ初心者の方に向けて、chayさんがお伝えしたいことはありますか?

最近はカジュアルなゴルフコースもたくさんあるし、可愛いゴルフウェアもたくさんあるので、形から入ってみることをおすすめしたいですね。

私自身も可愛いゴルフウェアを買ってテンションを上げて、「次はこれを着て楽しもう」と思っています。

ゴルフは少しお堅いイメージがあるかもしれないですけど、いざやってみると本当に楽しいし、年代を問わずに楽しめるスポーツなので、やってみて損は絶対ないですし、プラスしかないと思いますね。

あと、ゴルフは良くも悪くも、その人自身を知る機会になります。ミスショットの後のリアクションで性格が出ることがありますよね(笑)

そういった人間観察や、相手に気を遣いながらやるスポーツという部分も人として学ぶこともいっぱい詰まっていて人生が豊かになると思います。

上達しないときはつらいですけど、それを乗り越えてナイスショットが打てたときに、喜びや達成感を感じたときは最高に楽しいですよ!

最近chayさんがお気に入りというゴルフグッズ

執筆者 golmicio編集部

golmicio(ゴルミーチョ)編集部員が「ゴルフを身近に。ゴルフを日常に。」をコンセプトに、ゴルフ初心者やエンジョイゴルファーが抱えるさまざまな悩みを解消できるような情報をお届けします。