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インタビュー

11.21 2024

「自分の人生にヒントを与えてくれる」BIGMAMAのボーカル・金井政人さんが語るゴルフの魅力

Writer:
golmicio編集部

今回は、ロックバンドBIGMAMAのボーカルとして活躍する金井政人さんに、ゴルフとの出会いやその魅力についてお話を伺いました。音楽とゴルフ、二つの異なる世界をどのように楽しみ、どのように成長してきたのか、金井さんの視点から語られるエピソードをたっぷりとお届けします。

ゴルフを始めてみたいけど、なかなかあと一歩が踏み出せない

と感じているゴルフ初心者の方に、金井政人さんが伝えたいメッセージとは?

ゴルミーチョ編集部が聞きました。

ゴルフ初心者にとって、最も乗り越えるハードルが高いかもしれない「ラウンドデビュー」。このインタビューシリーズでは、各ジャンルで活躍するゴルフ好きの著名人が自身のゴルフデビューを振り返り、「まだゴルフ場でゴルフをしたことがない」という方に向けて、ラウンドの魅力を語ります

金井 政人

5人組ロックバンド「BIGMAMA」でボーカル・ギターを担当。
ほぼ全楽曲の作詞・作曲も手掛け、他アーティストへの楽曲提供も行っている。

2024年11月15日にはe-single「Mirror World」をリリース。
NTTドコモ・スタジオ&ライブとの新たなレーベルパートナーシップのもと、BIGMAMAらしさと新しさを兼ね備えた楽曲となっている。

「父と会話しておけば良かった」と後悔したくないと思ったのがきっかけ

インタビューに答える金井政人さん=東京都内、写真はいずれも藤本成美撮影

―― 金井さんのゴルフとの初めての接点はいつ頃でしたか?

3~4年前、コロナ禍で全国ツアーが中止になった時期です。

その頃、自分の父親が仕事を引退したんですね。父は少年野球のコーチもしているスポーツマンで、ゴルフも大好きで。

実は、僕が大学卒業時に「ミュージシャンになります」と宣言してから、親との関係があまり良くなかったんです。もちろん親は、僕が4年間勉強してると思っていましたから、それに対して少し裏切ってしまったという気持ちはずっとあったので…。

親孝行したい気持ちがすごくあって「もう少し父と会話しておけば良かった」みたいな後悔を絶対したくないと思ったのが、きっかけとしては一番大きいです。

―― 最初にクラブを握った時のことを教えてください。

最初は近所の練習場に行きました。
でもわりと早めに友達がコースに連れ出してくれたんです。それがすごく楽しくて、大人のご褒美というか贅沢というか、「この大自然が僕らのカートだけのものなんだ!」って。

―― 最初に行ったゴルフ場はどちらでしたか?

千葉県の丸の内倶楽部です。
最初にゴルフをはじめてから3ヵ月くらい経った頃ですね。
スコアは130でしたが、距離が短くてやさしいコースだったので、気持ちよくプレーできました。

ミュージシャンならではの「コピー」でゴルフを習得!

――ゴルフの練習方法について教えてください。

ゴルフを始めた頃はコロナ禍で家にいる時間が長かったので、YouTubeでプロのスイングを見て練習を重ねました。

ミュージシャンだからこそなんですけど、音楽って「コピー文化」があって。
演奏を見て音を聴いて「目コピ」「耳コピ」って、コピーすることが一つの技術としてあるんです。

なのでゴルフもプロのスイングを見て、鏡を見て「ここに手と肩とグリップがあって」みたいなことをすごく丁寧にやるというか。
そうやって少しずつ上達したんじゃないかなぁ。

ボーカリストはドライバーが好き!?

―― お気に入りのクラブやゴルフ用品はありますか?

誕生日プレゼントで友人からもらったドライバーです。

エミリッドバハマって言って、大手メーカーではなくて愛媛のメーカーの“地クラブ”なんです。
僕はドライバーが好きで、それを知った友達が誕生日にくれたものをリシャフトして使っています。

これはミュージシャンあるあるとして僕が推してる説なんですけど…。
バンドで演奏する楽器によって、ゴルフにもキャラが出るんですよ。

ボーカルタイプは、間違いなくみんなドライバーを夢中になって振るんです。ティーショットでみんなが自分だけを見てるときに、エネルギーを全部突っ込むんです。
ギタリストはアプローチとか、寄せたり小技を使ったりというのが上手で。
一番ゴルフがうまいのはドラムなんですよ。一定のリズムで正確に繰り返すってことを職業としてやってるんで、同じ動作を繰り返す再現性に長けているんでしょうね。
ベーシストはあまり見たことがないです(笑)

このキャディバッグも父が買ってくれたものです。
「ゴルフ始めるならちょっと行こうよ」って言って、その場で父が買ってくれたものをそのまま使っています。アイアンセットも父に譲ってもらって。

あとは周りのゴルファー友達が使わなくなったクラブがどんどん僕のキャディバッグにささってくみたいなことが起きて…気づくと自然とフルセットそろっていました(笑)

「とりあえずやってみる」自分の人生にヒントを与えてくれるゴルフ

―― ゴルフを始めたいなと思っていても、敷居が高いと感じている人も多いと思いますが…。

とりあえず1回やってみるということがすごく大事だなと思います。まずはレンタルでも良いですし。

年を取るにつれて居心地のいいものとか好きなものって自分でだいたいわかってきてしまって、同じことを繰り返してしまうと少しずつ道が狭まっていくようなイメージがあって。
できるだけ何事でも、まずやってみたほうが良いということを漠然と思っています。

ゴルフは年を取ってもずっと仲間と楽しめるスポーツですし、そこでしかできない会話もあって。
僕の場合それが父だったんですけれども、「こういう仕事をしてきた人なんだ」とか「そういう考えをしてたんだ」みたいな。
そういう会話って、時に自分の人生にすごいヒントを与えてくれるような瞬間もあったりとかして。

―― お父様とゴルフを通じてお話をされていて「こういう仕事の仕方をするんだ」というのは、どういうところで感じられるんですか?

うちの父って、毎朝早く起きて満員の通勤電車を何十年やり通した人で、自分とは全く違う生き方をしていて。
父は自分を崩さないことがすごく得意で、それを積み重ねて家族を守る事をしてきてくれたんだなって、僕からするとすごく逆の考え方をしているなと思って。

自分の仕事の話とか、社会情勢の話もします。
昔だったらちょっと遠ざけてしまっていたかもしれないけど、自分の考え方も変わってきているのか、そういった話も父と自然にできるようになりましたね。

簡単にはうまくならないからこそ面白い!

―― ゴルフの魅力について改めて教えてください。

ゴルフの魅力は、簡単にはうまくならないことです。

もしすぐに上達していたら、こんなに熱中しなかったような気もするんですよ。クラブを買い替えてみても、それだけでスコアが良くなるわけでもないというか。

同じ趣味を持つ仲間といろんな場所に行っていろんな経験をすることって、そこで得られる心の栄養みたいなものがすごくあって。

ゴルフを通じて周りにいくつかのコミュニティもできて。例えば音楽関係のスタッフの皆さんとのコミュニティであったり、まったく関係ないプライベートの近所の友達や親族とのコミュニティがあったり。
そういういくつかのコミュニティの中に自分がいると、価値観も偏らずにいられるし、自分がいつでもフラットな気持ちに戻れるので、自分が安定していられるというか、迷うことも少なくなります。
ゴルフを通じてそういったコミュニティを増やせるのもゴルフの魅力ですね。

―― ゴルフをする中で特に楽しい瞬間はいつですか?

ラウンド後の帰り道の車で、あーだこーだ言ってる時が一番楽しいかも(笑)

朝ってやっぱちょっと早いし眠いじゃないですか。
プレーしてるときは夢中なんですけど、たいがい帰り道で「ちょっと予定と違ったわ」みたいなことを言ってるのは意外と好きかな。

 


ゴルフを通して得られるコミュニティの大切さや、家族との絆の再発見など、ゴルフの魅力をたっぷりと語ってもらいました。
ゴルフに興味がある方は、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

執筆者 golmicio編集部

golmicio(ゴルミーチョ)編集部員が「ゴルフを身近に。ゴルフを日常に。」をコンセプトに、ゴルフ初心者やエンジョイゴルファーが抱えるさまざまな悩みを解消できるような情報をお届けします。